イスラエル:エルサレム】3つの宗教の聖地って?

アンマンを早朝に出た僕たち。

全く躓くことなく国境も通過し、エルサレムに到着しました。
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イスラエルの自称首都エルサレム

エルサレムは、イスラエルの自称首都

首都に自称とかあるんだ?って気がするけど、

あるんです!

イスラエルはエルサレムが首都と主張していますが、
国際連合はそれを認めていないという状況。

そもそも、その国が「首都はここだ」って言えば、そこが首都な気もしますが、
各国はそれに抗議して、
建国時の首都であったテルアビブに大使館を設置しているようです。

この辺りから、既にこの国の複雑さを感じさせられます。
が、特に複雑なパレスチナとの問題についてはまた別途触れます。

なんだかイスラエル関連の投稿は、
「旅って楽しい!」「こんな絶景が見れた!」と言うものではなく、
僕が訪問をきっかけに学んだ歴史の整理になりそうですが、お付き合いください。

なんで三つの宗教の聖地と言われるのか

到着して宿にチェックインした僕たちは、
早速、旧市街地へと散策に出かけました。

このエルサレムは、
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教という三つの宗教の聖地とされています。

それぞれの宗教にとって大切な場所が、
このエルサレムの旧市街地にあるんです。

同じ場所に異なる3つの宗教の聖地があるって不思議ですよね。

なぜか。

3宗教は「アブラハムの宗教」と呼ばれ、言ってしまえば起源が一緒なのです。
聖書の預言者アブラハムの宗教的伝統を受け継いでいるという共通点があります。

その共通点を考えれば、少しは同じ場所に聖地がある不思議さも緩和されるのですが、
訪問にあたって、ここのどこが何で各宗教にとって聖地なのか気になりました。

・ユダヤ教:その信仰を集めていたエルサレム神殿が置かれていた聖地であり、ユダ王国の首都であった場所。多くは破壊されたが、今も一部残っている「嘆きの壁」が聖地となっている。

・キリスト教:イエス・キリストが教えを述べ、そして処刑され、埋葬され、復活したとされる場所。判決を受けてからの道のり「ヴィアドロローサ」、復活したとされる「聖墳墓教会」が聖地となっている。

・イスラム教:ムハンマドが一夜のうちに昇天する旅(一夜のうちにメッカのカアバ神殿からエルサレム神殿まで旅をした)を体験した場所。神殿の丘におけるムハンマドが昇天したとされる場所に建てられた「岩のドーム」、および、ムハンマドが旅をした「遠隔の礼拝堂」を記念する「アル=アクサー・モスク」が聖地となっている。

時系列を追ってみます。

0年頃:キリスト生まれる。30年ごろに処刑される。
70年:元々ユダヤ人の土地だったがローマに侵略・破壊され、ユダヤ人は追い出される。
313年:ローマ帝国がキリスト教を公認する。
この数年後、聖ヘレナが巡礼を行ったことで聖地化される。
570年:イスラム教教祖ムハンマド生まれる。632年まで生きる。
638年:アラブ軍による征服で、イスラム勢力の統治下におかれる。
7世紀末:元々聖地とみなしていたエルサレムに岩のドームが建設される。
8世紀:アル=アクサー・モスクが建設される。
1099年:第一次十字軍が攻め込みキリスト教国エルサレム王国を成立させる


簡単にまとめるのが難し過ぎる歴史がそこにはありました。

が、そこには3宗教と密接に関わりあっている、
この街の背負っている歴史の重さを、あらためて深く感じました。

隣接している三つの聖地

そしてまさに散歩しようと思って驚いたのは、その聖地の距離感。

「同じ街」とは知ってたけど、もっと離れてると思ってたんです。

「浅草」と「池袋」と「渋谷」それくらい離れてるんだと思ってました。

それでも大変そうだなーと思ってたのに、
いざ、地図を開いてみるとめっちゃ隣接してました。

「東京ドーム4個分の敷地内に全てがある。」
それくらい隣接してました。

エルサレムは、そんな大きくない旧市街地が、
今は4つのブロックに分けられています。

北東はムスリム地区、
北西はキリスト教徒地区、
南西はアルメニア正教徒地区、
南東はユダヤ人地区

そんな中で三つの聖地はひしめき合っています。

ユダヤ人の聖地「嘆きの壁」の奥に、イスラム教の聖地「岩のドーム」があり、
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ムスリム地区から、キリスト教の聖地「ヴィアドロローサ」は始まっています。
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そんな複雑な歴史の中、空間の中、
よく共存できているなと感じてしまいました。

街中を散策して実感する3つの聖地

そんな宗教都市、エルサレム。
旧市街地は、モロッコやトルコのスークの様に、細く入り組んでいます。
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まずは、ユダヤ人の聖地、嘆きの壁に。
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ここは、ユダヤ教で最も神聖な建物であったエルサレム神殿の外壁。
破壊されたことを嘆く場所ということで「『嘆き』の壁」というらしい。

水皿の様なユダヤ人の帽子キッパを被ってもっと近くへ。
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壁には、願い事がかかれた沢山の紙が挟んでありました。
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続いて、キリスト教のヴィアドロローサも辿ってみました。
「判決を受けた場所」を第1留とし、
そこから聖墳墓教会のお墓まで14のポイントがありました。
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最後はキリストが亡くなり、そして蘇ったとされる聖墳墓教会に辿り着きます。

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派手さはないけど、
これまで行ったどの教会より厳かな印象を受けました。
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ムスリムの神殿の丘には、後日、1時間半も並んだのに時間切れで入れず。
大勢が並んでいるのに、遅々として進まない列。結果、タイムアップ。
その上での横柄な態度に、少ーしムスリムが嫌いになった瞬間でした。
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ま、その国にはその国の、その宗教にはその宗教のルールがある。
仕方ないですね。

滞在最終日、オリーブの山に登って、
ホント絶妙なバランスで成り立っているんだなと思いながら、
エルサレムの街を眺めていました。
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ヴィアドロローサと聖墳墓教会こそセキュリティは緩いものの、
「嘆きの壁」に行くにも「神殿の丘」に行くにも、
セキュリティゲートをくぐる必要があります。

もしここで争いが起こったら、
それは全世界を巻き込んだ宗教同士の争いにも発展しかねない。

やっぱ平和が一番だなと思ったエルサレムでした。
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平和が一番。

今なおイスラエルと争いが続くパレスチナにも、
この滞在中ちょっと足を延ばしてみました。

2 Comments

  1. 自称首都とありますが、日本の首都が東京というのも、自他称首都ですね。
    そもそも日本の法律では首都を規定するものは、唯一、首都建築法?という名称の法律があるだけで、首都を定義していません。
    首都機能を有する、ということなら、東京かも知れませんが、古来そういった地域を日本では「都」と呼ばれ、東京地域は「お江戸」、「都」は本来天皇が居住し天皇が宣言した場合に成立することになっていますが、天皇が京都に移り宣言した後、「都」を宣言した記録はないそうですので、現天皇陛下が東京に居るからといって、東京が「都」であるという事は言えないようです。(仮住まい?御用邸と同じ対処ということ)
    よって、現状 「都」(首都機能を宣言)は京都で、実情首都機能を有するのは東京という事になります。

  2. 2310様

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