埼玉】清龍酒蔵のクレイジー酒蔵見学ショータイム

11.埼玉

日本全国、結構な数の酒造を見てきた気がします
軽く両手で数えきれないくらい

でも、ある時、
あー、どこにいっても一緒だなって気がしてきたんです

建物の新しい、古いこそあれど、
どこも同じような作り方の説明をして終了、みたいな

そんな酒蔵見学の常識がひっくり返されました

酒蔵ツーリズムとか考えている人には、
ぜひ一度足を運んでもらいたい!あー、こういう形もあるんだ!って

そんなこんな、
埼玉県は蓮田にある清龍酒蔵に訪問してきました

13時半開始の平日コースの受付を済ませて、開始を待ちます

ちなみに蔵元平日コースは3,700円で、
蔵元ツアーと飲み放題付き食事フルコースがついてきます

その料金体系だけでめちゃめちゃお得!!

主旨は
「日本酒の普及と当社並びに自社商品の紹介を、
食事をしながら参加者全員に楽しんで頂くことです」とのことで納得!

時間になると早速酒蔵見学が始まります
あれよあれよと50名超の参加者がいてびっくりしました

スタッフの方と社長が、1日の全体像や注意点を教えてくれます

「私たちは飲ませるのが仕事なので、体調管理は皆さんの仕事です」

「トイレの際は、この白線を歩いてください。まっすぐ歩ければOK!
歩けなければそのあたりで、飲むのはやめてくださいね」、と

トイレまでのちょっと他より太い一直線の白線

トークがとても軽快!

それもそのはず、
今年、これが、もうすでに180回目超とのこと

職人芸な感じの進行です

「もし潰れたら・・・7時まではあそこのベンチで寝てていただいて結構です」

もうすでに10回以上リピーターの方もいる模様。

酒蔵見学される方はこちらへ。
リピーターで宴会から参加される方は30分後にまた会いましょう、
という形で、酒蔵ツアーが始まります

酒蔵ツアーがスタート。
話している内容は他の酒蔵と変わりませんが、
社長の話し方がユーモアや熱がこもっていて面白い。

納豆は酒造りの大敵ということもあって、
生まれてこれまで納豆を食べたこともないみたいです。
だから、リタイアして納豆を食べるのが夢だとか。

「納豆食べてきた人いますか?正直に言ってください」
「はい、あの人が私の憧れの納豆を食べてきた人です!」

そんな軽快なやり取りが続きます。
(安心してください。納豆を食べてきても一緒に蔵元見学はできます。
酒蔵訪問時に食べてこないに越したことはないですが)

ちょっとユニークだったのは、
麹を配ってくれ、口の中に入れた状態で、酒造りの説明をしてくれたこと

「今配った麹、口の中に入れてください。でも食べきらないでくださいね」
「6時間口の中に置いておいてください。そうすると甘酒が口の中に出来ます」
「甘酒には2種類あって・・・」
「どうやってアルコールができるかというと上を向いてずっと口を開けておいてください」
「そのまま○週間ずっと置いておくと口の中にもろみができます」

…ってな具合に

学ぶっていうより、体感することができて、
このやり方はどこの酒造でも真似できそう!

そして、30分程度の酒蔵見学は幕を下ろします

そして、本領発揮の第二部が幕を開けます

用意された席には、ばっちりコースメニューが並べられています
ちなみに、右上のお釜の中には炊き込みご飯がセットされてます

そして、お酒に合いそうなつまみが脇を固めます

お酒もデフォルトで7種類セットされてます(日本酒5、焼酎1、リキュール1)
置かれてる紙にちゃんとお酒の説明が書かれているあたりも親切!

いやー、やばい!
これだけでゆうに3,700円の価値ある!

ちなみに平日は空きがありますが、
土日は予約開始日に満席になってしまう人気っぷり!
(気になった方はこちらから申し込みをどうぞ)

でもね

本領はここではない

テーブルにご飯と一緒においてあったのがこの歌詞カード

「明日への乾杯」
♪飲んで笑って 歌でも歌って騒ごうよ

な、なんだ!?

確かに、社長がいる壇上の2階にバンド隊がいる

生演奏とともに会がスタートし、空間が不思議な空気感を持ち始めました

なんて言っても社長が説明するときの聴衆のノリがいい
ちょいちょいバンド隊も合の手を音で挟んできたりするのもウケる

ちなみに、お酒は7種類がデフォルトでセットされていましたが、
追加で6種類随時提供する旨も最初に伝えられます。すご!!

「ちなみに、2.5合分が最初から継がれていて、
普通に告がれたものを飲むと5合分くらいを飲むことになります」
ということを説明しているのがこの写真↓

そうこうしているうちに、会はどんどん進んでいきます。
追加されたお酒の1弾目は、凍らせた日本酒!

この清龍酒蔵の蔵元ツアー、息つく間もないんです

社長から、蔵元会員証の説明。
この紙の会員証を都内の清龍の居酒屋にもっていくと、桝酒がもらえるみたい!
しかも擦り切れるまで利用可能!
でも、1年経つと黒いカードに切り替わってそっちは有効期限があるんだとか。

「有効期限は400年!
190円×365日×400年で、その会員証は2000万円以上の価値があります!
いかがですか皆さん!」

もはやこの時、軽快なトークを繰り広げる社長が、
ジャパネットたかたの高田社長にしか見えなくなってきました

第二弾はサングリア的のみやすーい日本酒!酒が進みます

でもまだ序盤戦は、みんなちゃんと椅子に座って食事と酒を楽しんでます

でもここからどんどんお酒が進んでいきます。
スパークリングに、大吟醸、もう覚えてないけど、いろいろ…!

炊きあがった釜めしも、うまそー!!

そして、会場でも料理長が魚を目の前で調理するパフォーマンスも行われます
この頃にみんなの腰も浮き始めます

結構生演奏で、メジャーな曲をカバーしてBGMで聞かせてくれてたのですが、
さぁみんなで歌ってみましょう!みたいに、「明日への乾杯」タイムもやってきます

知らない方の酔っぱらった姿を公開するのも忍びないので写真は控えますが、
当月お誕生日の人のお祝いとかやっちゃったり、
もう、なんていうかほんと息つく間もない!

バンド隊が2階から1階に下りてくるころには、もはやみんな酔っ払い。
盛り上がり方が尋常じゃない!!

宴会の最後には、見知らぬ人たちで肩を組んで円陣つくって大熱唱!!

ついつい飲み過ぎて寝ちゃってた人も、
しばらくは大熱唱の中で良く寝てられんなって感じだったけど、
最後には円陣に加わって熱唱してました

なにこれ、こんな空間ある!?
こんな酒蔵ツアー、見たことない!!

YouTube映えすること間違いなし!

最後には社長が参加者一人一人と握手をして、会はお開きとなりました。

酔っぱらったから、細かい話の内容とかよく覚えてないけど、楽しかった!

気になる人は是非体感してみてください!

なるほど!って思うことあり、笑いあり、お酒ありの
クレイジー酒蔵ショータイムです

飲み始めるの早かったから、まだ外も明るい
タクシー呼ぶ人もいたり、思い思いに散っていきます

3700円って激安です!
でも、結果的に多くの人がお土産も買っていくし、
今回は50名ちょっとだったけど、休日100名超をさばいているって聞くし、
その人たちが、都心の清龍の居酒屋にも行ったりするし、
総合的に成り立ってるんだなって思うと、
ビジネスモデル的にも他の酒造と一線を画していて面白いなと思うのでした

また行きたい。

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