旅の準備】リスク管理〜備えあれば憂いなし

私たちの旅行中のリスクへの備えについて、
ちょっとまとめてみました

保険会社出身の元戦略コンサルタント(♂)として、
ちょっと真面目に書きます。

結論として、私たちが「保険」と「予防」において何をしたかは、
最下部の補足で書いてますので、お時間がない方はそちらをお読みください

リスク管理とは?:「転嫁」「軽減」「回避」「受容」の戦略の取捨選択

いきなり硬くってすみません^^;

「リスク管理なんて、保険と注射でしょ!?」と思うのですが、
もう少し突っ込むと4つの戦略があります

それぞれ、少し詳しく説明します

●転嫁
これはリスクを転嫁する=他に移すことで、
わかりやすい身近な例は保険です!

自分自身の金銭的損失を、保険会社が代わりに負担してくれるわけです

保険以外にも転嫁の手段はありますが、
ここではイメージを持ちやすくしてもらうため以後、
「転嫁」=「保険」と記載します

●軽減
これはそのままですがリスクを軽減することです
例えば、
注射を打つ、スキミング対策用のポーチを持つ、南京錠をつける、、、
などの「予防」があてはまります!

注射を打てば、病気になる危険性が下がります
南京錠をつければ、盗難のリスクが減ります

ここでは、以後「軽減」=「予防」と記載します

●回避
これもそのままですがリスクを回避することです

紛争地域に行けば当然流れ弾にあたる可能性はあります

ではどうするか?
その時に、「紛争地域には行かない」と決めるのが回避です

●受容
これはリスクを受領する=受け容れることです
つまり、言ってしまえば「特に何もしない」ということです

まぁ意図的に「何もしない」という道を選ぶのです

いつ鳥の糞が降ってくるかわかりませんが、
常に誰かに上にいてもらう(転嫁)なんて現実的じゃないですし、
いつも上を向いている(予防)わけにもいかず、
外を出歩かない(回避)わけにも行きません

別に落とされたら落とされた時だろ、
落とされたところで死ぬわけじゃないしね、と諦める
これが「受容」です

「放置」という方がわかりやすそうなので、以後「放置」と記載します

一つのリスクに対して、どれか一つを選ぶわけではなく、
複数のものを組み合わせていくことになります

保険をかけながらも、
予防はしっかりしつつ、
でも流石に危ないことには手を出さず、
それでも起こったことは諦める

これが基本的な考え方です。

ではどうするか?:リスクの大小により対策を判断

冒頭の文章を読んで、
「自分は何が起こっても諦めるさ」と考える人もいるでしょう

もちろんそれも一つの選択肢だと思います
保険代も予防接種をはじめとする「予防」にかかる費用もバカにならないですしね

ただ個人的に「安心」な旅行をするためには、
ある程度備えておくことをオススメします

「どんな保険にはいればいいの?」「どんな予防をすればいいの?」
その際、リスクの大小に応じて、何をどうするか考えるのが一番だと思ってます

ここでいうリスクの大きさとは、
「損害の大きさ」と「発生の頻度」です

それを踏まえて、ボクが考えているリスク対策はこんな表になります

「損害の大きさ」「発生頻度」については、
あくまで個々人の感覚によると思いますので、例は参考程度に見てください
>自分の場合10万円以上の損害は大きいし、1万円以下なら小っちゃいと感じてます
>発生頻度をどう感じるかはリスクによりけりです

1.「損害の大きさ:大」「発生頻度:高」
これは、回避するのが得策です

例)紛争地域での犯罪被害 など

私たちの旅行では、外務省指定の危険区域には立ち入らない方向で考えています
さすがに命にも関わりかねないですしね。。。

2.「損害の大きさ:大」「発生頻度:低」
これは、保険でなんとかする予定です

例)海外での骨折等傷害、盲腸等の疾病 など

保険については、下部の補足1にもうちょっと詳細に書こうと思いますが、
傷害補償、疾病補償はそれなりに厚めにしておく予定です
(そこが高いんですけどね)

保険料が思ってるより高すぎたら、
放置しようかな、とか、予防しようかな、とか
他の対策を考えたりします

3.「損害の大きさ:小~中」「発生頻度:中~高」
ここは、予防しつつ、一部保険にも頼ろうかと思ってます

例)財布やカメラが盗まれる、病気になって体調を崩す など

チェーンをつける等の対策はしつつも、カメラに保険もかけとく予定です
結構、予防接種も万全に打ちました
どんな予防策を取るかは、下部の補足2で記載します

4.「損害の大きさ:低〜中」「発生頻度:低〜中」
ここは、もう諦めましょう。放置!笑って受け止めます。

例)泊まるホテルがいけてない、客引きの人に騙される など

ここを構えてしまうと、無駄に疲れます

長くなりましたが、
ある程度備えたあとは諦めるのが一番です

リスクとうまく付き合って楽しい旅行を送りましょう!

補足1.保険

私たちは損保ジャパンの保険にお世話になります

どこの保険がいいかは五十歩百歩でどこも大差ないですが、
歯科治療が三井住友海上ならカバーできる等、ちょっとした違いはあります

こだわりがある方は比較するとよいでしょう

代理店で見ると、「金子損害保険事務所」が旅行者の間で人気のようです
人気なだけに経験値は高いと思うので、無難かと思います

ちなみにカードに付帯されている保険は、
期間が3ヶ月とかなので、1年間行く人は別途加入することになります
(海外で4ヶ月目から加入することはできないので注意)

<死亡補償>
その名の通り死亡した際に支払われる補償です

ただ、死亡した時って自分はいなくなっちゃうわけですし、
必要な金額はよく考える必要があります

葬儀費用と残された家族の生活費があればいい訳で、
生保に入っていれば、別に海外旅行保険でこの補償は不要です

<傷害、疾病補償>
怪我や病気で病院にお世話になった際にかかる費用を払ってくれます

これが保険に入る一番の目的と言っても過言ではないです

健康保険制度の適用外の海外では、
ちょっとした治療で高額になることがあるので要注意です

保険料もその分高いですが、
つまりはそれだけ使われているということです

<その他>
あとは、航空機遅延時費用や携行品損害等どちらかといえば、
細々したものが多くなります

携行品損害などはどうせ、どこかで起こるだろうと思っているので、
一応、入ることにしました
(「損害の大きさは中」で、「頻度が高」という認識です)

補足2.予防

ビビリなんで、一応、いろんな予防策を考えています

まずは、注射!
6種類打ちました!
(A型肝炎、B型肝炎、日本脳炎、破傷風、狂犬病、黄熱病)

その他に、
スキミング防止ポーチを購入

カメラは防水ポーチにいれる予定

もちろん南京錠もそこそこ持って行きます

貴重品はチェーンをつける予定

写真のデータがなくなることがないよう、
SDカードに加え、PCとポータブルHDDにも保存予定

寒さ対策には、アルミシートにユニクロウルトラライトダウンで頑張ります。