先日、山梨県の人と知り合い、その方から聞いたワインツーリズム山梨なるものに参戦してきました。
結論から言うと、イベント自体はグダグダ感もあったのですが、甲府盆地の持ってるポテンシャルにはだいぶ魅了されちゃいました。
東京から、特急かいじで2時間程度。
甲府周辺、結構アツいかもしれません。
山梨って、ワインの産地として有名なことは知ってたけど、
ここまでブドウ王国なんだ!ってことは今回の旅行で初めて知りました。
山梨っていうと、河口湖・山中湖のイメージが強かったし、
観光で言うと、そっちの一人勝ちかと思ってたけど、山を越えた甲府盆地もなかなかです。
Day1: 塩山・勝沼周辺散策
東京を9時前に出て、塩山駅に11時前に到着。
錦糸町・新宿からなら乗り換えなしでいけます。
あーこんなに便利だったんだ!
今回の訪問の目的は、ワインツーリズムやまなし2017に参加すること。
2日間にわたって60以上のワイナリーが門戸を開いてくれているイベントです。
酒蔵はだいぶ回ったけど、
日本のワイナリーって、山形の高畠に行ったくらいだったので、
楽しみにしていました。
塩山駅を下りてみると、駅前の古民家が立派。
そんな古民家を横目に、ワインツーリズムの受付でチェックイン。
ワインツーリズム専用のワイングラスをもらってスタート。
土曜日と日曜で開催しているエリアが違い、走っているバスも違うので要注意です。
手始めに、知人に教えてもらった「コンクール等に興味はないけどいいワインを作っている」という評判の機三ワインさんへ。
このワインツーリズム、そうそうに交通を手配してくれているのが一つの価値なのに、
交通の便がいまいちということに気づく。
…とはいえ、待ったバスで、目的地の機山ワインさんに到着。
早速、試飲をいただきます!美味しい。
「コンクールに興味はないけどいいワインを作るって聞いて来たんですよ」とそのまま伝えてみたら、
「コンクールに出ると、そのコンクールの『勝てる味』というのがあって、
それに寄せた作りをしなくてはいけなくなる。そうではなくて、自分が美味しいと思う味を作りたい」とのこと。
なるほどー!
好きです。そういうこだわり。
このワイナリーの近くには、武田信玄の菩提寺である恵林寺があったのでついでに観光してきました。
立派な建物。中には、風林火山の屏風がありました。
ワインツーリズムのバスも本数が少ないので、今度は勝沼を目指すべく一度塩山駅に戻ります。
塩山でバスを乗り継いで、行きたかった場所には、再びマンズワイン前のバス停で乗り換え。。。
しかも、バスが遅れているからうまく接続できず。。。
左回りでも右回りでも所要時間一緒だなと思って乗ってみたけど、
周遊しているわけではなく、終点での待ち時間もあるために思ったように行けず、
乗ったバスを次で降りることになったり。。。
分かりにくい!&不便すぎる! なのに、5,000円は高い!と思いながらも、
そんなバスの不便さで出会うことになったワインもあったりして、それもまた一つかな、と思いました。
パンフレットにも欲張りすぎず、1日2-3個めぐって楽しんでください、と書いてあったのはそういうことか。
2-3個めぐるんなら、このツーリズムの時じゃなくても全然楽しめそうです!
今調べて、マンズワインってキッコーマンがやっていることを知りましたが、
60超のワイナリーの中には、キッコーマンやサントリーがやってる大企業型のワイナリーと、
家族経営的な小規模ワイナリーがあるので、両方をのぞいてみるのも楽しいかもしれません。
乗り継いだバスでやっとたどり着いた、丸藤葡萄酒工業。
甲府盆地って、空が広くて視界が抜けててとても好きです。
一面に広がるブドウ畑。
蔵の中を見学すると、ワインのボトルが芸術的に並んでいます。
ブドウの樹ってほとんど幹がないんです、と言われ、確かにと実感。
酒蔵とは違った楽しみがあります。
そして、夕日がきれいな山影に沈んでいきました。
4つくらいのワイナリーを回ったかな。
いろんなワインを飲めて満足。
ただ、戻りたいのに、バスが来ない。
バスが来ても、満員だから次を待ってといわれる。
言われた次の時間になってもバスは来ない。。。
運営はホントに最低でした。
見かねたワイナリーの人が、「大丈夫ですか?」 「本部のほうに連絡してみますね」
「おトイレが必要な方いらっしゃったらあちらにありますんで。」と声をかけてくれたのがホント素敵でした。
フジッコワイナリーの方、素敵でした。
結局、荷物を預けていた塩山駅に予定時間を1時間過ぎても戻れず、
最終的にタクシーを使う羽目に…
待ってくれてたスタッフの人に迷惑をかけるし、ホント最低だ。
1年に一回のイベントじゃ、スタッフも熟練しないししょうがないか、と自分に言い聞かせる。
たぶん来年はこのイベントには行かないな。
ワイナリーに行きたかったら別のタイミングに自分で行くのが一番です。
Day1夜: airbnbで築300年の古民家に宿泊
夜は、airbnbで宿をとりました。
なんでって、周辺で空いている宿がほとんどなかったことと、
それに加えて、小さい子ども2人を連れて程よいところって見つからなくて…
その点、子連れ旅行にairbnbは最強だと思うんですよ。
和室とか、一棟貸しだったら、ゆっくりすごせるから。
そんな甲州周辺で見つけたのは、築300年超という古民家でした。
夜について、全景が見えない中でもその大きさにびっくりしたのですが、朝に改めてみてびっくり。
でかい。そして、立派。
だって、縁側だってあっちゃいますし。
なんだかおじいちゃんちのような安心感。
純和風。こういう家、外国人にも受けそうだなぁ。
いやはや、家の方と夜に山梨のワインを飲みながら交流することもできて、
本当に貴重な時間を過ごすことができました。
これからも家族旅行にはairbnbを使うことが増えそうです。
Day2:上条集落・石和温泉周辺散策
今回、甲州周辺で宿をとった理由のもう一つが、上条集落に行きたかったからでした。
この上条集落が、山梨県で2件目となる国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されていると聞いて、
どんな場所か見に行きたかったんです。
泊ったエリアからタクシーで5-10分ほどで着いた上条集落。
紅葉もきれいな季節でした。
こういう場所に住んでみたいなー。って思わされる場所。空き家はなさそうでしたが。
この集落に通じる神社も、なんだかジブリに出てきそうな雰囲気を漂わせていました。
緑に囲まれていると癒されます。
集落散策を経て、いったん塩山駅に戻りました。
電車まで時間がありそうだったので、駅前の古民家を見学。
ちょうど干し柿のシーズンでした。絵になる!
美味しそう!だけど、この時点では、めっちゃ渋いので要注意。
青に赤が映える素敵な一日でした。
東京に戻るにはまだ早いなーということで、
この日ワインツーリズムが行われている石和地区に移動しました。
石和とかいて、イサワと読む。読めないですよねー。
駅から1駅分くらい歩いたマルスワインにまずは訪問しました。
聞くと、いつも飲んでる芋焼酎の本坊酒造のワイナリー部門だとか。
ここも、どちらかというと大規模なワイナリーでした。
ちょっと気になったのは、ワインツーリズムように100円で出していたお酒が、
一般客用のお土産コーナーで無料で試飲できたこと…
なんだかなぁ
その後、パンフ曰く古民家や蔵の街並みがあるということで笛吹を目指してみました。
鳥居に屋根がついていた熊野大社はあったものの、そんなに古民家や蔵は見当たらず…。
パンフではわからなかったもののあとで聞いたら逆のほうだったみたいですが、
ワイナリーには無事到着。八代醸造。
ここでは、なんと生まれ年のワインを4000円で売っていたので思わず買っちゃいました。
思わず買っちゃったけどいつ飲もう。
このブドウ畑を見ても、やっぱり幹が殆どない。
このあと、相変わらずなかなか来ないバスに乗って、石和温泉駅のほうに戻りました。
最後に駅の近くで立ち寄ったモンデワインも巨大系ワイナリー。
観光バスがバンバン訪れては、年配の方々がドンドン吸い込まれて行き、お土産を買って立ち去っていく。
なんか昔ながらの旅行スタイルが健在でした。
集落散策とワイナリー巡り中心の1泊2日でしたが、
今度は、ほったらかし温泉とか、味覚狩りを楽しみたいなー。
東京からも近いし、遊べる場所、魅力的なところがたくさんあって、
また来たいなと思った、甲州盆地への1泊2日旅行でした。
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