365日旅日記。(アメリカ編)

365日旅日記。(アメリカ編:2013年5月13日-15日)

Day175:2013年5月13日】アメリカ上陸

南米を終え、遂にアメリカに上陸した。

南米の後はそのまま、中米へと北上していく予定だったのだが、
シェアメイトの結婚式のため、日本へ一時帰国することとなり、
アメリカを経由して帰ることにしたのだ。

せっかくアメリカを経由して帰るなら、と、
行きたいのだけど、どうもうまく組み込めていなかったシアトルを経由して帰ることにした。

シアトルに行きたい理由。それは単にスターバックスの1号店に行ってみたい。
ただそれだけだった。

加えて、マイルを使って特典航空券を取る上でも都合が良かった。
調べると、ANAだと燃油サーチャージで結構な額を請求されるが、
エアカナダだと燃油サーチャージは航空会社が負担してくれる。

そのため、アメリカから直接日本に飛ぶより、カナダを経由した方が安く上がる。

シアトルまでは、別途航空券を手配しなくてはならないが、
シアトルからは、カナダに近いこともあり、カナダを経由しても、
溜まっていたマイルでギリギリ特典航空券を取ることが出来た。

マイアミに早朝到着した後、サンフランシスコに向かった。

マイアミ→シアトル間のチケットを調べたらサンフランシスコ経由が一番安かったのだ。
それにしてもアメリカは航空券の値段が安いかと思っていたら意外と高くてびっくりした。

サンフランシスコで乗継、夕方シアトルに到着した。
ガラパゴスから空港泊1泊、機内1泊を経てやっと目的地に到着した。

荷物をピックアップし、久しぶりに事前に予約したホテルへと向かう。
無料シャトルがあるということだが、
久々のアメリカ、初めてのシアトルで乗り方に戸惑う。

ホテルへのシャトル乗場に行ってみると、
電話機がぽつんと置いてあり、ホテルごとの内線番号が書いてある。

どうやらホテルに連絡すると迎えに来てくれるらしい。

予約したホテルの内線番号を押す。
伝わったか伝わらないかよく分からないうちに電話は切れてしまった。

久しぶりの英語の国。
改めて英語の出来なさを痛感させられた。

しばらくその場で待っていたがシャトルバスはこない。
やっぱ通じなかったのかと心配になった頃にやっとシャトルバスはやってきた。

着いてみると、
エクスペディアを通じて予約した比較的安めの宿ではあったが、
部屋の中は、この旅始まって以来の綺麗で立派なホテルだった。

綺麗にシーツがひかれ、スプリングの効いていそうなベッドを前に、
思わず上で飛び跳ねたいくらいだった。

1泊5千円程度の宿が、この旅始まって以来の豪華なホテルに見えたということが、
この半年間の旅を象徴しているようだった。

新婚旅行だから、多少はホテルも贅沢した方がよかったかなと、嫁に申し訳ない気持ちと、
それはそれで楽しかったし、ま、いっかという気持ちの両方を感じたように思う。

マイアミ行の飛行機で機内食を食べて以来何も口にしていなかった僕たちは、
荷物を置き一息ついたのち、夕食を食べに外に出ることにした。

フロントに聞くとホテルの周りには、デニーズか中華料理しかないらしい。
一応、中華料理に足を延ばしてみるが、
他のホテルの1階に入っていてお値段も高め、あまり魅力的な感じがしない。
結局、僕たちはデニーズに向かうことにした。

日本でも見慣れたデニーズでメニューを開き、ハンバーガーを注文する。
日本よりがっつりした「Theハンバーガー」を久々に食べる。

「デニーズ」ということで、あまり期待していなかったのだが、
結構本格的なハンバーガーを食べれて、お腹も一杯になり、満足できた。

デニーズを出て、ガソリンスタンドに付属したコンビニでお酒とつまみを買って宿に戻った。

移動の疲れもあったのだろう。
アメリカンなサイズのビールは飲みきれないまま、いつの間にか眠りについていた。

Day176:2013年5月14日】遂にスタバ1号店とご対面

朝目が覚める。
ベッドの横にぬるくなったビールが置かれている。
ぬるいビールは最悪だ。
まずビールの中身を捨てて準備を始める。

明日の早朝には日本に向けて移動するため、
シアトルの観光が出来るのは今日1日だけだ。

フロントにて、市街地への行き方を尋ね、
空港から出ている電車に乗ることにした。

電車は1日乗車券でも1人5.5ドルで乗ることが出来る。空港から市街地まで乗換はない。
市街地へのアクセスのしやすさは旅をしていると本当に有難く感じる。

電車に乗っていると、ふと嫁が「あれスタバのマークっぽくない?」と言う。
見ると確かに、てっぺんにスタバのマークの一部が描かれた建物が見える。
IMGP4982.JPG

なんだろうね、と言いながら終点まで行き、
スターバックス1号店のあるPike Place Marketの最寄駅で電車を降りた。

それにしても、南米からアメリカに来ると、なんだか親しみやすい空気を感じる。
それは、
南米に比べたらアメリカの方が日本に近いということなのか、
日本がアメリカ化しているということなのか、
シアトルがたまたまアジア人が多いからか、
その理由はよく分からないがどれも正しいのだろう。

改札を出た僕たちは、一直線に、スタバ1号店を目指した。

Pike Place Market周辺まで歩き、
初期のロゴが掲げられているスタバを発見した。
少しテンションが上がる。
しかし、見た目新しいし、1号店前にいると言うミュージシャンもいない。

「Pike Place Merketには2つスタバがあって、両方古いロゴが掲げられてるんだって。
それは1号店じゃないよ。」
こういう時、嫁のリサーチは抜かりない。

本当の1号店を探すべく、更に5分程あたりを歩いた。
すると、Pike Place Marketの脇に、クラシックなスタバを発見した。

店の前では渋いじーちゃんが、ギター片手に音を奏でていた。
IMGP4871.JPG

スタバ1号店だ!

アジア系の人が多かったが、多くの観光客が店の外観を写真撮り、
店の中も土産物を求める人で溢れていた。

自分もその一人ではあるのだが、これだけの人を惹きつけるスタバの凄さを感じた。

店の中にはスタバ1号店ならではのグッズが並ぶ。
マグカップにタンブラー、そして、1号店限定の豆も売っている。
自分や家族のお土産を買いながら、
スターバックスラテと1号店限定のコーヒーを注文した。

いつものスターバックスラテなのだが、ミーハー的には心なしか美味しく感じられた。

さて。
昼を前に、当初の僕の目的は達せられた。しかし、まだ時間はたっぷりとある。

せっかくだから魚介を食べたいね、と嫁と話していたのだが、
Pike Place MarketのFish Marketでは気軽につまめそうなモノは見当たらなかった。

なので、散歩がてらウォーターフロントまで歩いてみることにした。

道中、カラフルなガムが一面に貼り付けられた壁があった。
IMGP4908.JPG

新しいアートだなと思いながら、
逆の壁面を見てみると「NO GUM, THIS SIDE Thank you」と描かれている。

そちら側の壁面にもガムが貼り付けられているのにアメリカの自由さを感じ、
「Thank you」の下に、ガムで下線が引かれているのにアメリカのユーモアを感じた。
IMGP4911.JPG

ウォーターフロントについてみるが、
新鮮な魚介を手軽に食べさせてくれそうな店は見当たらない。

結局、僕たちはオーストラリア以来となるフィッシュ&チップスを摘まむことにした。
日本を出るまでフィッシュ&チップスを多少見下していたところもあったのだが、
揚げたてのフィッシュ&チップスは中々に美味い!
一緒に食べたクラムチャウダーも美味しかった。

腹ごしらえもしたが、まだまだ時間が残されている。
さてどうしよう。
特段したいことも見つからなかったので、
電車から見かけたスタバのマークを掲げた建物の正体を突き止めに行くことにした。

駅に戻る途中、世界地図の店を見つけ、思わず店内を覗いてみる。
店内には色々な地図や写真、各国のガイドブックが所狭しと置かれていた。

世界地図とか見ていると、なんだかテンションが上がってくる。
浪漫を感じ世界地図を2つ衝動買いしてしまった。

そんな寄り道をしながらも、まだまだ時間はあったので、
電車に乗り、謎の建物に迫ってみた。

辿り着くと、「Star bucks Center」と書かれている。
どうもスターバックスの本社が入った建物の様だ。

1階にはスタバが入っているが、閑散としている。
そもそも社員はここを利用するのだろうか。オフィスでタダで飲めないのかな。
そんな、どうでもいいことを考えながら、少し店を覗いたのち退散することにした。

予定外の寄り道をしてもまだ時間は余っている。

ホテルに戻っても夕食を食べる場所がないので、
もう一度市街地に戻って夕食を食べることにした。

さて、日本へ帰る前の最後の夕食だ。何を食べよう。

結局悩んだ僕たちが辿り着いたのは、
昼と同じフィッシュ&チップス+クラムチャウダーだった。
但し、お昼とは違う店で。

大体値段は一緒だったが、夜の方が美味しかった。
嫁は、「ここのクラムチャウダーが今までで一番美味しい」と絶賛していた。

昼も夜も同じもの食べるなんて、と思うかもしれないが、
ご飯も含めて、大満足のシアトル滞在だった。

夕食を終え、ホテルに戻る頃には結構疲れていた。
今日はこれから、アメリカンサイズのビールを飲む気分にはなれない。

コンビニで飲物だけ買い、荷物のパッキングをし、眠りについた。

Day177:2013年5月15日】日本に向け出発

朝5時には目を覚まし、荷物を持ち、チェックアウトした。
予約していたシャトルバスに乗り空港へと向かう。

エアカナダでチェックインの手続きをすると、
荷物を汚れないようにわざわざ大きなビニール袋で包んでくれた。

ビニール袋には「United」と書かれている。
旅中、American AirlineとOne worldのサービスには閉口することが多々あっただけに、
さすがStar Allianceと感じてしまった。

荷物を預け、チェックインし、いざ出発。
バンクーバーを経由して、翌日には日本に着く。

半年ぶりの日本。

なんだか不思議な感じだ。