モロッコを出て、スペインに戻ってきた僕たちは、
グラナダにやって来ました。
イスラム様式の最高傑作だなんて呼び声高いようですが、
なんでキリスト教国スペインに、イスラム建築!?ってなりますよね。
そもそも僕も、行く前は名前こそしれど、
イスラム建築ってことを始めどんな場所かなんて殆ど知りませんでした。
「冷静と情熱の間に」的タイトルになってしまいましたが、
行く前にどんな場所か調べてみたところ
15世紀に遡る歴史的背景が深く関係した宮殿でした。
高校時代、世界史が覚えられなくて嫌いで、
受験の終了と共にほとんどの知識が飛んでってしまいましたが、
今改めて話を聞くととっても興味深いなぁって思います。
あ。こうつながってるんだ。っていう発見があって。
もっとやっておけば良かったなー。
って、思ったけど、やってたのに全く頭に入ってこなかったんで、
また昔に戻っても一緒だと思うんですけどね^^;
話を戻して簡単に言うなれば、
イスラム教国が作った宮殿を、キリスト教国が征服し、今に至っています。
8世紀からヨーロッパでは、
キリスト教国によるレコンキスタという運動が行われていました。
レコンキスタとは、
キリスト教国がイスラム教国から国土を取り返そうとする運動です。
そのレコンキスタ最後の地となったのがグラナダで、
イスラム教徒がアルハンブラ宮殿を明け渡した1492年が、その終焉とされています。
節目となったのがこのグラナダのアルハンブラ宮殿なんです!
また少し脱線しますが、
その結果、イスラム教徒やユダヤ教徒はアフリカの方に逃れ、
例えばモロッコの青い街シャウエンがつくられたとか聞くと、
そう繋がってるのねーって思うのです。
今、世界史とか学んだらもっと面白いんだろうな。
再度話を戻しますが、
そんなわけでアルハンブラ宮殿の大部分は、イスラム時代のものです。
しかし、キリスト教の支配下になった後、いくつかの改築が行われました。
モスクは教会へ変えられ、礼拝堂や修道院など幾つかの建物が建築されました。
訪れる観光客の中には、イスラム教徒も多く見かけました。
宗教を持たない僕にはなかなか掴みにくい感情ですが、
どんな気持ちで訪れてるんだろうと考えずにはいられませんでした。
多くの人たちが訪れるってことは、
それなりに今も敬意がはらわれている場所ってことなのでしょうか。
イスラム様式がどうだとかはわかりませんが、
アルハンブラ宮殿は、細部はとても繊細で、
全体で見ると水や緑に囲まれ、
丘の上にあるので風通しも良くとっても素敵な宮殿でした。
向かいの丘から見たアルハンブラ宮殿にあたる夕陽も良かったです。
そうそう、
アルハンブラ宮殿に限らず、グラナダの街はアラブ街もあって、
キリスト教とイスラム教の間に、を感じる街でした。
こっちは、キリスト教が征服した後に建築されたカテドラル(大聖堂)です。
余談ですが、グラナダのバルは、
なんと飲物一杯頼むとタパス(小皿)が1皿ついてくるというお得なシステム!
だからといって、飲物の値段が高いわけではなく、
ビール一杯2ユーロ程度でとってもリーズナブル!
次のタパスはなんだろうと、ついついお酒も進んじゃったりして。
なんとも素敵なシステムでした!
一杯飲んで、次の店行って…みたいにバル巡りするのも楽しそうな街でした。
アルハンブラ宮殿のチケットについて
アルハンブラ宮殿のチケットは、当日券は数に限りがあるので、
事前に予約することをお勧めします。
▼チケット予約サイト(一般の観光客はGeneralを買うのが無難だと思います。)
http://www.ticketmaster.es/nav/landings/en/mucho_mas/entradas_alhambra/index.html?loce=en-home-center-2-1-LAALHAMBRADEGRA
僕たちは、ネット予約はもう間に合わないと思い込み、すっかり当日券狙いでいました。
しかし、前日に念のための下見に行ってみたところ、
係の人に「6時くらいから並ぶ人もいるし、ネットで予約した方がいい」と言われ、
前日でも間に合うということで、ネット予約に切り替えました。
8月の繁忙時期でも、ナザレ宮殿に入場する時間帯を選ばなければ前日でも購入可能でした。
予約したクレジットカードがあれば、当日その場でチケットを受け取ることが出来ます。
ちなみに当日券は8時から買うことが出来ますが、
数に限りがあるし、更に入場数が絞られるナザレ宮殿には入れない可能性も高くなると思います。
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