イスラエル】『ノースタンプ』って何だっけ?

アンマンに到着した翌日、街を1日散策した僕たちは、
その翌朝、イスラエルはエルサレムを目指しました。

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イスラエルの出入国は、
旅人の間で最も注目されている出入国かも知れません。

というのも、イスラエルは入国時にスタンプが押されてしまうと、
「イラク」「レバノン」「リビア」「サウジアラビア」「スーダン」「イエメン」
「シリア」「ソマリア」といったアラブ諸国から入国が拒否されてしまうという、
いわくつきの入国審査があるのです。

国際関係って難しいですね。。。

それはさておき、
もしその国に行く予定のある旅人にとっては、死活問題です。

そこで、国境で係員に「ノースタンプ プリーズ」っていうと、
スタンプが押されずに済むっていう話なのです。

ただ、隣国との関係も良くないだけに、審査も厳しいと評判。

「どうすればノースタンプで入国できますか?」に始まり、
「3ヶ所ある国境のうち、どこがいい」とか、
「言ったら怪しまれてこんな説明攻めにあった」とか、
「言ったけど、押されてしまった」
「出国時に油断してたら押されてしまった」とか、
とにかく話題に上りやすい出入国なのです。

僕たちは、もう他のアラブ諸国に訪問予定がなかったので、
別にスタンプ位どうってことはなかったのですが、
ちょっと緊張してました。笑

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早朝、6:30にアンマンのホテルを出て、
8:00前にはキングフセイン国境に到着しました。
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ちょっと待って、ヨルダンの出国手続きをします。
IMGP1678.JPG

こちらはスムーズに終了して、バスでイスラエルへ。
IMGP1680.JPG

いよいよ緊張のイスラエル側の審査。
荷物をX線に通して、係員のところへ。

なんか事前に見ていたブログでは、
「美人のお姉さんにきつい質問攻めを受けます。」って、
ドMの人が喜びそうなことが書いてありましたが、

全然、美人ではありませんでした。

っていうか、
幸か不幸か女性じゃありませんでした。

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(係員:赤字、僕たち:青字)
「どこの街に行くんだ?」

「エルサレムです。」

「1日か?」

「3日-4日の予定です。」

「どこに泊まるんだ?ホテルは取ってるのか?」

「ホテルはまだとってなくて、xxかxxに行く予定です。」

「ヨルダン来る前は日本からか?」

「いいえ、スペインにいました。」

「どれくらい旅してるんだ?」

「1年間くらい。ハネムーンなんです。」

「おおそうなのか。これまでどんなとこ行ったんだ?」

「インドに始まって、ネパール…(中略)、そしてスペイン」

「いつ帰るんだ?」

「来月の20日。」

「この後はどこ行くんだ?」

「ヨルダン戻って、イタリア行って、日本かな。」

「日本戻ったら仕事はどうするんだ?」

「戻ってから探します。」

「日本出る前は何やってた?」

「xxをやってました。」

「そこに戻るのか?」

「まだわかりません。」

「そうか、良い旅を。」

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なんか、1年くらいハネムーンで旅してるって伝えたあたりから、
すんごい和やかな雰囲気で、笑顔交じりの会話で審査は終了しました。

「ノースタンプ」って伝えなかったけど、
別紙が作成され、パスポートには何も押されませんでした。

制度が変わったのか、たまたまだったのかわかりませんが、
あっけない入国に、あれって感じでした。

何はともあれ、無事、イスラエルに入国。

エルサレムとベツレヘムを巡る予定です。

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