モン・サン・ミッシェルの次に僕たちはパリに訪れました。
パリ。
既にその響きからして似つかわしくないんですけどね。
お互いに人生で初めてのパリ上陸。
宿抑えるのからはじまり、この旅一番、物価の高い街な気がしています。
物価の高さって一概に言えないって言うんですよね。
何を比べるのかによって、結果が違うというのがその理由です。
家賃なのか、食費なのか、交通費なのか…
だから、ビッグマックIndexなんていう、
ビッグマックの値段で物価を比較しましょうなんて発想もあったりするくらいです。
でも、このパリ。
交通費は、スペインより1-2割は高いし、
外食は軒並み手が出ない。定食で、15ユーロ(≒2,000円くらい)ですかね。
宿も、バルセロナ、マドリードより余裕で高いし、
観光も同じように高い。
まだ他のヨーロッパ諸国行ってないのでわからないですけど、
今のところ間違いなくNo.1の物価の高さです。
そんなパリにあまり長居する気はないんですけど、
エッフェル塔と凱旋門とここくらいは行っとくかって感じで、
行ってきましたルーブル美術館!
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ご存知の方もいると思いますが、
僕、ものすごい美術のセンスに欠けているんですよね。
好きか嫌いか、いいか悪いかくらいは、自分の中であるんですけど、
昔から、あまり絵心がない。
書けるのはドラえもんの顔くらい。
そう言えば、マドリードでも、
ピカソのゲロニカが日曜日は無料で見れるとかいうので、
ソフィア王妃芸術センターに足を運びました。
時を同じくして、
館内では天才と呼ばれるサルバドール・ダリ展も開催されていました。
整理券の配布は終わってたのですが運よく道行く人が譲ってくれたので、
ピカソとサルバドール・ダリの作品を両方見てきたんですよ。
ただ、
さっぱり理解できませんでした。
難し過ぎました。
どんな発想でこんな絵を描こうと思ったんだろう。
これを最初に評価した人ってどんな人だったんだろう。
そうは思うものの、
この絵スゴイな。
この絵好きだな。
そこらへん、あまり思えなかったです。
うーん、やっぱ向いてないのかな。
そう思いつつも、
「ルーブル美術館」くらいはいっとこう、ってなったのは、
ここが「世界一」だということと、
ダ・ヴィンチコードの舞台と言うことで、嫁が興味津々だったから、
ってそんな理由だったりします。
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9月に入ったばっかなのに、既に空気はひんやりしてて、
街ゆく人は長袖・長ズボン、色は基本モノトーン。
そんな中、僕はと言うと半袖・ハーフパンツで、黄緑色。
ぷかぷか浮きながら、ルーブル美術館の門を叩きました。
あ。こっちに、ピラミッドがあるんだー。
完全ミーハーな僕ですが、
結論を言えば、ルーブル美術館は楽しかったです。
それだけで十分楽しい。
それが思ったよりデカかったり、小さかったり。
デカいのはそれはそれは、ものすごい迫力でした。
それはピカソもダリも同じなのかもしれないけど、
彫刻も、絵も、素人にも分かり易いんだと思います。
そして、それに加え、ルーブルはホント数が多い。
時代を超え、空間を越え、形態を変え、多くの芸術に溢れています。
広くて、なんだか宝探しの様な気分です。
ほぼ丸一日。
歩き疲れはしたけど、楽しく美術館を見て回ることが出来ました!
いやー来てよかった!
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そんななか、なんだかなと思ったり、残念だと思ったのが3つ。
1つ目は、モナリザに群がる観衆。
一番の名物とも言えるモナ・リザ
しかもなぜかみんな、モナリザと一緒に写真を撮りたがる。
この混雑の中。
そして、スペースもない中で写真を撮ってくれと頼んでくる。
なんだかね。
写真は普段喜んで撮るし、ミーハーな僕も、
この空気にはなんだかなって違和感を感じました。
芸術うんぬんより、1人の芸能人って感じのモナリザ。
ガラスに覆われた本物を見るのと、
良くできたレプリカどっちが質感とか目で感じ取れるんだろうなんて思ったり。
2つ目は、数多くあるフランス以外の作品の違和感。
飾られてるルーブル美術館はかつてルーブル宮として王宮だった場所です。
なので、建物の外観も内装もヨーロッパそのもの。
そんな中に、突然エジプトのモノが置かれてても、
なんだかしっくりこなかったのです。
ナポレオン3世の部屋は立派だったし、とっても見応えがあった。
だけど、東洋とかエジプトとかメキシコとか言われると何かが違う。
歴史的文化的背景があっての事なんだろうけど、
やっぱ、その場のモノはその場にあるべきな気がしました。
後日、wikipediaを見たら、
帰属問題に関しては論争があるみたいですね。。。
領土問題と同様、難しい問題だなと思います。
3つ目は、ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』の不在。
一応、世界史を学んでた過程で、芸術家の名前くらいは知っていました。
館内を見て発見したドラクロワの作品。
ドラクロワの作品を館内で見て、なんか好きだなーって感じました。
そして、見ているうちに一つの作品が脳裏をよぎりました。
『民衆を導く自由の女神』
ドラゴン・アッシュもパロディにしてた、フランス革命を主題とした作品。
ドラクロワの作品で知ってるのってこれくらいだったんです。
ちょっとお土産屋で本を見ると、ルーブルにあるって書いてある。
せっかくだし、凄そうだし、ミーハーとしてこれは見たい。
インフォメーションで聞くと、
「フランスだ」「ラオスだ」よく聞き取れませんでしたが、
ここにはないと言います。
後で調べると、
ルーブルの別館がランスと言う場所に出来たとやらで、
5年間そっちに置かれてるみたいでした。
これはしょうがない。
そんなことにめげないですけどね。
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そんなこんな、総じて満足だったルーブル美術館でした!!
楽しいもんですね。美術館も。
これを機に、芸術のセンスも伸びてくれればなぁ
コメント
文人くんまだパリに居るの?
モンシャンミシェルに行って
14日からはパリ9区のホテルです。
>岡田由美子さま
もうパリは出て、オランダに来てしまいました。
ブログの更新に少しタイムラグがあってすみません。
ホント、ニアミスで残念です。
9区いいですね。僕たちは18区でした。良いパリを!
P.S.
メアド、コメント欄に書かれてたので削除しておきました。