インド:アグラ~カジュラホ】夜行列車~インド人の“優しさ”に翻弄され…。

junjunです。
ネット環境が戻ったのでUPします。

8日目。
2012年11月27日。
この日はアグラからカジュラホへの移動で、夜行列車泊でした。

人生初の夜行列車をインドで体験することになろうとは!
沢木耕太郎のようだな、と最初のうちは余裕でした。

ですがわたし達の旅人レベルはまだまだ低いので、
沢木氏のようなアクティブさはなく、今回は2Aもしくは3Aの席。
まぁ怪しいツアー会社にたくさんお金払ったしね。

エアコン・トイレ付/車両ロック完備というきちんとした席のよう。
どちらの等級になるのかは直前にチケットをもらえるまでは分からないけど
きっと「ハリー・ポッター」のような個室なんだわ~♪とお気楽に浮かれていました。

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ところでインドの鉄道ですが、等級にはいくつか種類があります。
列車によって変わってくるので、以下は参考までに。

1A:2人か4人のエアコン付の個室らしい
2A:ひとつの仕切りに寝台が2段、指定席、エアコン付、寝具あり
3A:ひとつの仕切りに寝台が3段、指定席、エアコン付、寝具あり
SL:指定席(とはいえ無賃乗車の人が席を占領)、エアコンなし、寝具なし
2段客車
2等
チェア・カー:昼間のみ
などなど。
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夕方、ジイヤにチケットをもらい内容確認。
・等級:3A
・寝台:SU(サイドアッパーバース)とMB(ミドルバース)
・乗車時間:約7時間

それからアグラ市内のレストランで昼兼夕食しつつ時間を潰しました。
最後は駅まで車で15分程かけて送ってもらい、ジイヤにさよなら。

<<ジイヤは良いドライバーでした。
彼の素晴らしいところは、無理な運転はしないのはもちろん、
インド独特のすさまじいクラクションが鳴る中、なんと一度もクラクションを鳴らさなかったのです!>>

初めての列車移動、さらに「待合室が素晴らしい」とジイヤに言われてたので、
Wi-Fiもあるかと少し期待して、3時間前には駅に着いていましたが…
結局Wi-Fiなかったです。無念。

▼アグラカントメント駅
IMGP6038.JPG

駅には中にも外にも、たくさんの人!
旅行客、一般人がごちゃ混ぜになっているようです。
改札というものが存在せず、誰でも自由に出入り出来ます。

とりあえず、電光掲示板でホームを確認し、構内の見学を。
待合室、売店、フードコートなどがありました。
ちなみに待合室は、男女に分かれていましたが、長椅子が置かれているただの普通の部屋でした…。

▼ホーム入口にある掲示板
IMGP6039.JPG

ここの駅はホームが日本の2倍程ありました。
「一族総出で列車に乗っちゃいます~!」といった感じの団体があちらこちらに座り込んでいます。
しかも大きな荷袋を大量に抱えて!
何が入っているのだろ?それは貨物列車の方じゃない?と余計なお世話ですがつぶやいてしまいます。

まぁインドですから…。

列車への乗車方法も見ておこうと眺めることに。
指定席は車両番号についても指定があり、ホームの掲示板にて表示されるようになっています。

ただ、A1、A2…B1、B2…S1、S2と分かりやすい順番になっている感じではないのです…。
ところどころ順番が飛んでいるうえ、知らない種類の表示まであります。
さらに残念なことにインドの車両ってとても多いのです。
日本の新幹線のように「指定席はこの車両/自由席はこの車両」といった一覧表もありません。

それに駅の掲示板の見にくさといったら!
全ホームの全列車が表示されるのですが、1本ずつ順番に表示されます。
希望の列車が表示されるまで、結構見続ける必要があります。
ちなみに表示されるのは列車番号/列車名/到着時間/発車時間/ホーム番号。

▼これがホームの掲示板
IMGP6041.JPG

時間があるので、フードコートで待っていることにしました。
近くには欧米人、韓国人(バラナシでも遭遇)もいて安心w。
ミネラルウォーターを1本買い、時々居眠りしながら待っていました。

しばらくして、前の列車が到着する時間になったのでホームに出てみることに。
でも、到着時間になっても列車はきません!
車両番号の表示は相変わらずめちゃくちゃで、法則が分からず…。

まぁインドですから…。

とりあえず前の列車を参考に、同じ表示があった付近にいることにしました。
そうこうするうち前の列車が到着。
しばらくして発車すると、わたし達の列車の表示に。
ところが表示されたのは全く違う車両…。

キョロキョロしているうちに今度は乗る列車がきちゃいました!
不安だったので近くにいた駅員に聞き、言われた方向に走ります。
それでもわたし達の車両番号B2が見つかりません!
なぜーーー!!!

少し戻り、やむなく別の駅員2人に尋ねてみることに。

「ここらへんだ!」
いや、ここらへんにはB1しかありません。

そのことを伝えると、もう1人の駅員が言います。
「反対方向だ!」

なぜ2人とも違う案内なんだーーー!!!
適当すぎるーーー!!!

まぁインドですから…。

ガイドブックによると、インド人は分からない時も何か回答してくれますが
それは“優しさ”からのようです。

瞬時に反対方向へダッシュ!
発車してしまうんじゃないか…、他の車両に入ってしまい、通路で一晩過ごす状況になるかも…
と不安を抱えながら、2人ともバックパック背負って必死に走りました!

そしてようやくわたし達の車両の表示を見つけました!
その時の安心感といったら…涙…。
入口でチケットをチェックしてもらい無事に乗車です。

さぁここからがまた一苦労。

時刻は23時30分過ぎ。
既に眠っている人もいるので、仕切りのカーテンが閉じられています。

ん?カーテン?個室じゃない!NOハリー・ポッター!!!
怪しいツアー会社のあいつめ!部屋って言ってたじゃないか!
仕切りとはカーテンのことです…。

座席番号は壁に表示されているので、カーテンを開けないと分かりません。
仕方なくカーテンを開け、覗き見しながらの移動です。

両側に寝台(縦置き上下2段・横置き上下3段)があるため、通路は1人分のスペースしかありません。
バックパックを背負っているため、方向転換もままならず、
人とすれ違う時には、かなり幅寄せする必要がありました。

座席(寝台)はわたしは縦置きの上段(SU)、旦那さんは横置きの真ん中の段(MB)でした。
寝台自体は、長さは180センチ位、幅は80センチ位。
バックパックは足元の手すりにワイヤーロックで繋げ、貴重品は壁側に置き、寝る態勢を整えます。
仕切りのカーテンを閉めてしまえば、ほぼ個室感覚です。

▼足元はこんな感じ
IMGP6048.JPG

▼枕/シーツ/毛布付
IMGP6045.JPG

10分後位に列車は発車し、駅員がチケットと名前のチェックをしに来ます。
その10分後には完全消灯。

この日は朝から夕方まで観光をしていたので、すぐにウトウトしてきたのですが
貴重品が心配で、ちょこちょこ目が覚めてしまいました。
そして完全に睡眠不足のまま、翌日の朝を迎えました…。
列車は到着予定時刻を10分程遅れて、無事にカジュラホ駅に到着しました。

以上がわたしの人生初・夜行列車体験談です。
これからインドで夜行列車を利用する皆さまは、くれぐれもお気をつけください!

※駅で撮影すると、カメラを没収される、罪に問われるといったことがあるようなので、
残念ながら写真が少ないです。

コメント

  1. Yu Kono より:

    じゅんちゃん、素敵な夜行列車レポありがとう!
    まぁ、インドですもんね~。

    素敵な旅を☆

    • junjun より:

      >Konoくん

      コメントありがとう!
      インドの夜行列車はドキドキしました。。。
      乗車時には気を付けて!
      夜行列車②もさらにインドっぽい体験をしました。。。お楽しみにw

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