「はじめに」に続いてカーニバル@サルバドールについて
サルバドールにおける「カーニバルに参加」には、
「太鼓を叩く」のと「山車と一緒に踊り練り歩く」のと大きく2つありますが、
今回は、到着からメインであった「太鼓を叩く」に至る日々を綴りたいと思います~
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「もっと早く来るべきだったかぁ」と3回ほど思ったんです。
到着した1月30日は練習を勝手に拝見させていただきました。
既に出来上がっているコミュニティに入っていくのってなかなか難しい。
「もっと早く来るべきだったかぁ」と最初に思ったのはこの時でした。
「叩きたいの?」
そんな、なおやさんの問いかけに、「はい、出来れば」と答えて初日は終了。
皆の練習の熱の入りように圧倒された、練習見学でした。
なお宿での生活って、
みんな朝に起きて、ず~っと個人練習なり、グループ練習なり、全体練習をしています。
太鼓に始まり、太鼓に終わる一日。あ。夜はみんなで飲んでるけど。
言うなれば、高校時代の合宿を彷彿させる光景。
街の観光について泊まっている人に聞いてもほとんどわからないくらいです。
早い人では年が変わる前にサルバドールに来てる人もいて、
年を超えると徐々に人が増えだし、2-3週間前には30人程になった模様。
そんな状態なので、叩けるかが分からない状態では居場所がありません。
今だから言っちゃうと、
1週間前くらいに行くと「Welcome!!」という雰囲気でもない空気も感じます。笑
指をくわえて皆が右へ左へ動いているのを眺めているだけ。
そんな感じで迎えた2日目。
「参加したいんですけど、どの練習に混ざればいいですかね」
とりあえず、ここに混ざって、と言われ、
「フンド」という楽器に僕たちは混ざることになりました。
なんとなくではあるけど、やっとこさ、居場所のできた瞬間でした。
ちなみに、チームは4つの楽器で編成されています。
「チンバウ」:手で叩く打楽器。
「ヘピ」:小太鼓。高い音が出る。
「メイヨ」:大太鼓。フンドよりは小さいから中太鼓のイメージ。
「フンド」:大太鼓。ドラムのバスドラムのイメージ。
新しく来た人(2週間前以降)の多くは「フンド」に参加していました。
「簡単だから」というわけではなく、短期間で「それなりにはなれる。」というイメージ。
他の楽器では、「それなりにもなれない。」という印象。
他の楽器にもチャレンジしてみたかったな、というのが、
「もっと早く来るべきだったかぁ」と次に思った瞬間でした。
で、やる楽器は決まったものの、
『先生』のような存在がいるわけではないので、ここからが大変。
見ながら、音を聞きながら、人に聞きながら、
必死で先に来ていた人に追いつけるよう練習する日が始まりました。
自分の練習もある中で、時間を割いて教えてくれた人たちに感謝。
音楽経験があった分、入っていきやすかったけど、
曲やリズムを覚えるまではなかなかに大変でした。
そして、実際に太鼓を持って打つと、
太鼓が膝や脛にあたってあざは出来るは、手の平は豆が破れるわで、
肉体的にも結構やられます。
それから、カーニバル当日までは、
毎日、個人練習・グループ練習・全体練習の毎日。
朝にサッカーボール蹴ったり、夜に飲んだりがいい息抜き。
でも、たまに、SWINGという地元のチームと一緒に街中で叩いたり、
サルバドールのイエマンジャというお祭りで叩いたり、
(僕たちが行く前にも他の祭りで叩いたりした模様)
「うるさい」と苦情が来たので、近所の公園から街中歩きながら叩いたり、
変化もあって、飽きない楽しい毎日でした。
徐々に皆とも仲良くなるし、覚えて叩けるようにもなるし、
右肩上がりで居心地は良くなっていきます。
練習の道中も色々あったけど、今ではいい思い出だなぁ~
そして、カーニバル本番!
1週間ほど続くカーニバルの中で、
「ナタカトシア」(なお宿のチーム名)としては3日間、叩きました。
フンドで新しく来た人たちは3台の太鼓を11人で回しました。
それはそれで、中からも外からも見れて良かったかな、と。
世界遺産にもなっているペロウリーニョの街中を演奏しながら練り歩きます。
日に日に一体感が増していったように思うけど、ホントいいチームでした!!
練習の途中で、嫁が原因不明の高熱が出た時にはどうなることかと思いました。
38度の熱を確認したのちは、計っても無駄だから計らなかったけど、
相当な熱で苦しそうな嫁を見て、床にマット生活は厳しいかなとも考えちゃいました。
でも、色々な方に気にかけていただいて快復し、今となってはいい思い出です。
その後、高熱がなお宿内で流行ったけど、
それも全体の一体感を醸成する上でのスパイスだったように振り返ると思います。
いや~僕たちは短い方だったけど、それなりの日数を力を注ぎこんだ分、
ホントに最高に楽しい時間を過ごすことが出来、素敵な仲間と出逢うことが出来ました。
もっと長くいれば、もっと濃い時間を共有できたんだろうな。
「もっと早く来るべきだったかぁ」これが3回目に思った時。
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