アメリカの経済制裁を受けている社会主義国家、キューバ。
そんなキューバでは数年前、USドルを流通させる代わりになる
「CUC」という通貨を造りました。
現在のキューバには二重通貨制度が採用されています。
1つはCUC。
クックと呼ばれ、主に観光客が使用する通貨。
通常、観光客は支払いの全てをこの通貨でしなければなりません。
宿、レストラン、スーパー、タクシー、長距離バス等です。
もう1つはCUP。
人民ペソ、現地ではペソ・クバーノ、モネダと呼ばれ、MNと表記されたりしています。
こちらはキューバ国民が使用する通貨。
しかし、このCUP。
屋台や小さな飲食店、市場、ローカルバスであれば、観光客も使用できるのです!
逆にキューバ国民もCUCを使用できるので、ちょっとややこしい感じの国になってますね。
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現在のところ1CU≒1US$です。
そしてCUCからCUPへの両替は固定レートで1CUC=24CUPとなっています。
(逆の両替は25CUP=1CUC)
1CUP≒4.2円ってところでしょうか。
キューバに到着した日、街の散策をしている中で
どういう店がCUP払いでOKなのか、表示されている金額がどちらなのか、
なかなか掴めませんでしたが、色々な店を見ているうちに物の相場も分かるようになってきました。
これ、いわゆる「キューバ・コーラ」です。
「コカ・コーラ」よりも少し甘かったかな…、でもほぼ同じ味でした。
▼初めてCUPを使って買ったポテトコロッケもどき:3CUP(≒13円)
▼スーパーで買った国外では飲めないらしい地方産のラム:7.6CUC(≒720円)
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そしてキューバと言ったらチェ・ゲバラ!
CUPにはゲバラが描かれているコインや紙幣があるのです!
もし欲しければ、両替する際にお願いしてみたらいいと思います。
ちなみに街の両替所はカデカCADECAと呼ばれます。
わたし達はサンティアゴ・デ・クーバのカデカでお願いしましたが
嫌な対応なく、とても親切に交換してくれました。
街の中には、この紙幣を1CUC位で売ってくるキューバ人もいます。
しかし大体が偽物らしいのでお気を付けください。
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ちなみに、わたし達は約2週間の滞在中、431CUP(≒1810円)を使いました。
全て、食費です。
宿泊費や交通費にはお金がかかりますが、
食費についてはCUPで済ませられることもできます。
但し、CUPが使用出来る場所は限られていますので、
メニューがピザ、パン(ハム等をはさんだもの)、炒飯等に偏りがちになってしまいますが…。
この二重通貨制度は分かりづらい部分も多いけれど、
うまくCUPを使用していけば、旅の資金を支えてくれること間違いなしです!
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