呑気に旅をしていてニューヨークで感じたこと

アメリカ合衆国

僕たちは、7月5日から11日までニューヨークにいました。

この旅で一番の大都市ニューヨーク。

友達の家に泊まり観光をする中で、
多くのことを感じて、沢山の刺激を受けながら、
文字に落とそうとしても、上手くまとまらないまま時間が経ってしまいました。

ニューヨークで感じた呑気に旅している自分とのギャップ

正直な話、ニューヨーク自体にそこまで期待していませんでした。

旅の計画を立てる時も、
逢いたいと思う友達たちがいるから旅程に組み込んだようなもの。
大学生の時に初めての一人旅で行ったこともあったし、
誰もニューヨークに居なければ、そもそも飛ばしていたと思います。

今回訪問する直前も、
中南米で壮大な自然や歴史ある遺跡に触れてきて、
「大都市」にそこまで興味を持っていませんでした。

でも、今はニューヨークに行って良かったなと思ってます。

それは当初の目的であった友達に会ったことももちろんですが、
それを抜いても行って良かったと思ってます。

早いもので僕たちの旅ももうすぐ8カ月が終わろうとしています。
会社を辞めて飛び出した「1年間世界一周新婚旅行」もあと4ヵ月。

「1年間世界一周新婚旅行」自体は、
昔からの僕にとって夢であり、目標でした。
実現している今、とっても充実した日々を送ってます。

一方、その裏で捨てたものが多いのも事実です。

旅をしていてもfacebookで友達たちの多方面での活躍を知ることが出来ます。
その度に、多くの刺激を貰い、
そしてたまーに、置いてけぼりにされた感を感じることもあります。

「旅してる自分って呑気だな」と。

何かを選べば、何かを捨てなければいけない。
それはしょうがないことです。

限られた人生の中で、
僕は1年間限定で「嫁と一緒に旅をする」という選択をしました。
自分の人生を楽しむために。
長い人生を考えた時に、振り返って絶対良かったと思えるはずだ、と。

でも、全くお金を稼がずに旅をしているとたまに思っちゃうのです。

いつもではありません。
旅って「呑気」に見えそうですが、日々結構大変なんです。

明日どこ行こう、その次はどこ行こう。ここは危ないからあそこにしよう。
その為にはどのルートが一番安くて、どこでチケット買えて…

日々、決断の連続です。そして、ロジ周りでも結構時間が割かれます。
そして、治安が悪いとこだと気が張ってて、なんだかんだで疲れます。

でもたまに思います。

「呑気だなー。」

ニューヨークは、そんな「呑気だな」なんて旅ボケしている僕に、
「もっとでっかい人間にならなきゃだめだ」的刺激をバンバン与えてくれました。

もちろん、アジア、オーストラリア、南米でも刺激はたくさんありました。
「帰国したら何しよう」というのは常々どこかで考えてはいます。

この旅は「自分の人生を楽しむため」と言いましたが、
「人生、自分だけが楽しければそれでいい」とは思ってません。
もっと周りの人を世の中を幸せに、楽しくしていきたいなと思ってます。。
コンサル的に言えば「付加価値」とか「バリュー」を産み出していきたいのです。

そんな僕が受けた刺激は、質も量もニューヨークは他と一味違いました。

多分、ニューヨーク的刺激をずっと受け続けたら上手く感じられなかったと思います。
旅を折り返したところだったから、行って良かったと感じたんだと思います。。

では、ニューヨークが他と違うのはなんだったんだろう。

そう考えだして中々まとまらなかったのですが、
僕の感じたことを整理してみました。

エネルギッシュな街NYC

ニューヨークに来て最初に感じたのは「東京と大体一緒」でした。
中南米の国々を旅してきた僕的には、ニューヨークは東京寄りなんです。

大都市で、インフラは整ってて、オフィス・商業施設が所狭しと立ち並び…
どこの国の料理でも食べれて、サービスのレベルも高くて…

歴史とか背景の違いはさておき、
現状の違いを考えると行きつくところ一番の違いは「人種の多様性」でした。

では、人種が多様だから刺激が大きかったか、というと何か違いました。
なんなんだろう。

もう少し考えると、
街の中のエネルギッシュな雰囲気によるところが大きいのかな、と思いました。

働いている人もそうでない人もどこか勢いがある。

別に「アメリカ万歳」と言う色眼鏡で見てるわけではないつもりですが、
例えば、ニューヨークでは、働いている人が胸を張って街を歩いていました。

対して、頭の中に残っていたのは、
新橋・汐留にて出勤途中の日本のサラリーマンの姿。

出勤途中の他の人の姿ってよくよく見たことあります?

僕は日本出国前の数ヶ月間、
友人と毎週水曜日の出勤前に、新橋駅近くのスタバでお茶してました。

すると、目の前を多くのサラリーマン・OLが通過していくのですが、
多くの人は背中を丸めうつむきかげんで歩き、顔に覇気がないんです。

「こんな大人になりたくない」なんて、三十路の大人が思ってるんだからどうかしてます。

そう言えば、前々職で組合活動をしていた時に、
早朝、出勤する人に玄関で挨拶をすると言う活動をしました。おはようございます!と。

その時も、声をかけても反応しない人が多数いてびっくりしたのを覚えてます。

そのことが頭をよぎりつつ、
誇らしげに歩くニューヨークのビジネスマン・ウーマンの姿を眺めながら、
ニューヨークの力強さを感じました。

エネルギーはハイレベルな競争から

すると次に浮かんできたのは2つの問でした。

「なんでエネルギッシュなのか」
「他のエネルギッシュな街とどう違うのか」

それを考えた末に行きついたのが、
ハイレベルな競争があるからではないかということでした。

決して「ハイレベルな競争」を目の当たりにしたわけではないので、
これはあくまで現時点での仮説です。

ニューヨークは経済の中心であると同時に、
芸術的にもスポーツ的にもトップレベルの街で、多くの人が憧れる地です。

そして、確かに「サラダボウル」と呼ばれるだけあって、
いろんな人を受け入れる土壌のある場所でした。

ただ、その結果としてか、ニューヨークは物価が高い街でもあります。
それは同時に、頑張って成果を出さなきゃ住めない場所でもあります。

「なんでエネルギッシュなのか」を考えると、
そこに健全な競争があるからではないかと思いました。

各国から大企業の人も集まっていれば、トップレベルの若者も集まる。

ニューヨークは多くの人がいろんな土地から集まり、
「ここで住みたい」「成功したい」とみんな頑張ってます。

一方、残念なことに日本は「競争」を嫌う傾向にあります。
もちろん日本の文化に根付かない面もあると思いますが、
「競争」というと「うつ病」や「ブラック企業」だの負の要素をメディアも押しがちです。

「成果評価」が持てはやされたのも今は昔。
多くの企業で横並びの評価が横行しているのではないでしょうか。

健全な競争は、向上心を高め成長につながると思うんですけどね。
もっと何事も、ポジティブに考えていく必要があると思います。

健全な競争の先にゴール・目標があるから、そこに夢や希望があります。

「他のエネルギッシュな街とどう違うのか」を考えると、
その競争のレベルの高さだと思いました。

インドや南米の成長真っ盛りの街も確かにエネルギーは大きいんです。
この国の将来は凄いだろうな、と感じさせられます。

でもそれはどこか経済の成長に伴う部分が大きいように感じます。

ニューヨークは経済の成長は成熟しているものの、
経済の中心地であり、芸術もスポーツもトップレベル。
色んなバックグラウンドの人が集まり、しのぎを削る。

その点で他のエネルギッシュな街と比べ目指している高さが違うことが、
受けた刺激の違いだったのかもしれません。

イチローがトップの舞台で活躍しているのを目の当たりにするだけで、
なんだか誇らしげになるし、凄い刺激を受けました。

そんな競争の中で生活しているからこそ、
住んでる人は誇りを持っているだろうし、エネルギーを発しているのだと思いました。

才能を認める・育てる文化

最後にもう一つ、「らしさ」を感じた出来事を紹介させてください。

自由の女神像でも見に行こうかとバッテリーパークに訪れたら、
3-4人組のダンサーがストリートパフォーマンスをしていました。

もう終盤に差し掛かっていたのでそれまでのパフォーマンスは見ていないのですが、
最後一つの演目を残しチップを要求すると、半分以上の人が彼らにチップを渡していました。

多くは観光客だったのかもしれないので「らしさ」と言えるか分かりませんが、
日本では大道芸などのストリートパフォーマーへお金を払う人なんて極々一部でしょう。

もちろん、彼らのダンス自体のパフォーマンスが素晴らしかったことに加え、
彼らのチップ集めへの流れもとても上手いというのもあります。

ただそれ以上に、良いものを良いと認め、それを伝えるとともに、
チップという形であれ、それを育む土壌があるように感じました。

長々と書いてきましたが、僕がニューヨークで受けた刺激って、
整理するとこんなとこなのかなって思います。

いやはや旅も残り4ヶ月ちょっとです。
最後の都市がこれまた大都市ロンドンというのも一つの縁でしょうか。

今は目一杯旅を楽しんで、エネルギーをたくさん注入して、
日本帰ったら帰ったで目一杯頑張っていきたいと思います。

個人的な備忘録的文章になってしまいました。

NYCはホント楽しい街でした。

僕たちのニューヨーク観光

<友達たちとの再会>
ニューヨークにいる友達に声をかけ、現地で飲み会。
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中高の先輩に、大学の同期に、前々職の同期。
初顔合わせもありながら異国での再会に楽しい時間でした。

<初めての大リーグ観戦>
イチローも所属しているヤンキース戦。
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開始前の国歌斉唱に、日本人の僕ですら目頭熱くなりました。

後ろにいるアメリカ人の子どもはイチローの大ファンの様で、
試合中「イチロー、イチロー」と連呼。なんだか誇らしくなりました。

高いレベルを追い求める姿ってかっこいいっす。
本物を目の前で見るのはやっぱ最高です。

<9/11メモリアルパーク>
昔のWTCツインタワーが立ってた場所がメモリアルパークになっています。

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犠牲者の名前が彫られてます。
こうして、忘れられないように伝えていく場所って大切だなと感じました。
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テロと自然災害は違うけど、
日本はどうやって大震災を残していくのだろうと考えさせられました。

一方で、
9/11後に生まれたであろう子どもが、
他の記念碑の前で、笑顔でポーズをとって写真に写っていたのも印象的。
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WTCの跡地では、現在新しいビルを建設中。
一番高いビルをつくるとか。その意地、張る必要あるのだろうか…
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<個人的に12年ぶりのリベンジ:自由の女神>
去年のハリケーン以来上陸できなかったという自由の女神に行ってきました。
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思えば12年前はテロの直後で上陸できず…。12年ぶりのリベンジ。

目の前に実物の自由の女神がいるというのも印象的でしたが、
そこを訪れる観光客の多さも印象的でした。
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あと、右足のかかとがあがってることも印象的…
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<ニューヨーク市街観光>
五番街のユニクロに、タイムズスクエア、セントラルパーク、ウォール街。
ふらふら歩き回りました。
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ちなみに食事は、日本食に中華料理にインド料理に韓国料理に…各国の料理を頂きました。
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ほんと日本と同じように何でも美味しいものが食べれる。
日本食も、友達に連れてってもらったのですが日本と一緒です。

ニューヨークらしい食事と言えば、しいて言えばステーキの様ですが、
あまりにもみすぼらしい服装しかないのでステーキ店は遠慮して、
友達が勧めてくれた人気だというハンバーガー屋へも行きました。
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Shake Shack、日本に来ても成功すると思います。
詳細はまた別途嫁がブログに書くのではないか、と。

何はともあれ、ご一緒していただいた皆様、ありがとうございました!!
楽しいニューヨークの旅になりました。

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